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屋台の店主が教える!“美味しい屋台” ~おすすめ屋台グルメ編~

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100軒以上も屋台があるまち、福岡。屋台の定番、ラーメンやおでん、焼き鳥の他、様々なメニューが楽しめます。これだけの屋台があると、どこに行こうか悩む人も多いはず。ということで今回は、屋台店主に、他の屋台の「これだけは食べておいて!」という、おすすめメニューを伺ってみました

 

ピリ旨!「つかさ」の自家製辛子明太子の天ぷらに病みつき。

おすすめの屋台&メニューを教えてください!

最初に答えてくれたのは、中洲にある「たけちゃんfr司」の店主・中井さん。「そうだね。同じ中洲にある「司」の明太子天ぷらがおすすめですよ。「司」は、天ぷらをメインに焼き物とか提供している屋台で、実は私が自分の屋台を持つまで従業員としてお世話になっていたお店なんです。」

中井さんが「司」にいらっしゃった時の天ぷら担当は、前店主と中井さんだったのだとか。「今の店主は、私の弟弟子のようなもの。「司」を辞めてからも食べに行っていますが、ようやく私がOKを出せる腕前になってきたと思い、今回おすすめさせていただきました。」

「たけちゃんfr司」の店主・中井さん

たけちゃんfr司

個別紹介ページ
住所:福岡市博多区中洲4-1(清流公園内)
TEL:070-7523-7307
営業時間:18:30~翌1:00
定休日:不定休

中井さんの「司」の店主への厳しくも優しい言葉。長年作ってきた中井さんが認める明太子天ぷらを求めて、那珂川沿いをキャナルシティ方面に進み、司を訪ねてみました。

メニューを見ると明太子天ぷらの前には“自家製”の文字が!!

明太子、自家製なんですか?「そうです。うちの辛子明太子は自家製で、自分で液に漬け込んでいるんです。たらこの状態や時期にもよりますが、数週間は付け込んでいる、うちの屋台で一番こだわっているメニューになります。その他に旬の食材を使った天ぷらも人気で、今イチオシしているのは、対馬つしま産のアナゴを使った天ぷらです」と店主・西村さん。

 

明太子の天ぷら1,000円

店主イチ押しの対馬産、アナゴの天ぷら1,000円

しそで包んだ明太子、衣はサクッと揚げたての天ぷら。屋台で味わう揚げたての天ぷらは特別感があり、格別の味わい。

西村さんによると、実は代替わりをする際に、メニューを一新して他の屋台のようにラーメンを出すことも考えたのだとか。でも40年以上続く「司」を守っていくため、これまで同様に天ぷらを提供していくことにしたそう。

受け継いでいくことの大変さを感じながら、継続していただけたことで、明太子天ぷらとの出会いがあり、味わえることに幸せを感じました。

「司」店主・西村さん

個別紹介ページ
住所:福岡市博多区中洲1-8(清流公園内)
営業時間: 18:00~23:00
定休日:不定休

 

豪快に焼き上げる、本格!地鶏の炭火焼き「KUROクロチャン

中洲の繁華街エリアから川沿いを海側へ、徒歩10分ほど、うら中洲なかす”こと中洲中島町エリアにやってきました。こちらのエリアもこの数年で新規屋台が増え、活気に満ちた今注目のエリアです。

40年近く屋台を営む「風来けん坊」の2代目店主・安永さんに、おすすめ屋台&メニューの紹介をお願いしてみました。

「うちから道を挟んだところに屋台を構える「KUROチャン」の地鶏の炭火焼き、おすすめです。他でなかなか見ないメニューですし、注文があってから炭火焼きで豪快に焼いてくれ、地鶏の歯ごたえのある食感がいいんですよ。

「風来けん坊」店主・安永さん。

風来けん坊

個別紹介ページ
住所:福岡市博多区中洲5-5(明治安田ホール福岡前)
TEL:090-1979-7296
営業時間:18:30~翌1:00
定休日:不定休

いつも常連客で賑わうという「KUROチャン」。この日も暖簾のれんの奥からは賑やかな笑い声が聞こえてきました。

地鶏の炭火焼きと言えば宮崎のソウルフード。それもそのはず、店主・黒木さんは宮崎出身。ふるさとの味を福岡の屋台で提供し、店内には“宮崎県ゆかりの店”のステッカーが貼ってありました。

炎を上げ、炭火で一気に焼き上げていく豪快さは屋台とは思えない本格さ。焼き上がった骨付きもも一枚が、熱々の鉄板に乗ってやってきました。「僕の兄が福岡市内で、地鶏の炭火焼きのお店をしているんですよ。朝引きの糸島産地鶏を使用しています。ピリ辛の柚子胡椒を付けて、熱いうちに召し上がってください。」歯ごたえのある地鶏は旨味が凝縮され、柚子胡椒との相性は抜群。

地鶏の炭火焼き1,300円

さらに店主おすすめの豚バラ軟骨のとろとろ煮もいただくことに。

驚くほどのとろとろの軟骨と少しピリ辛のタレ。煮込んだスープの濃厚さ。思わずうなってしまうほどの美味さ。「自分が美味しいと思えるものしか提供してないですよ。」と黒木さんのその言葉に納得しながら、箸を止めるのも忘れて完食してしまいました。

豚バラ軟骨のとろとろ煮500円

最近韓国のYouTuberが「KUROチャン」を紹介したことで、韓国からの観光客の方が多く来店されるそう。伺った日も2週間の福岡滞在中に、5回目の来店という強者つわものが。常連客と観光客、屋台という狭い空間に居合わせたお客さんの談笑している光景。この空間を楽しむのも屋台の魅力なのだと、再確認できるひとときでした。

「KUROチャン」店主・黒木さん

KUROクロチャン

個別紹介ページ
住所:福岡市博多区中洲中島町1(福岡Kスクエア前)
TEL:080-4608-9105
営業時間:18:30~翌1:00
定休日:不定休

 

玉ねぎの甘味がクセになる、何皿でもいけちゃう「たけちゃん」の餃子

続いて、暖簾のれんをくぐったのは、同じ“裏中洲エリア”に2023年7月にオープンした新規屋台「博多屋台 繋々つなつな」。こちらの店主・小川さんは、なんと福岡の屋台で最年少という。学生時代からバイトをするほど屋台が大好きで、屋台公募にも合格したという店主のおすすめする屋台&メニューとは?

「博多屋台 繋々」の店主・小川さん

博多屋台 繋々つなつな

個別紹介ページ
住所:福岡市博多区中洲中島町1(福岡Kスクエア前)
TEL:080-8585-7849
営業時間:18:00〜1:00
定休日:不定休

「やっぱりおすすめするのは、僕が学生時代にバイトをしていた屋台、「たけちゃん」です。大きく括ると博多ならではの一口餃子なんですが、他の一口餃子とは全くの別もの。 “武ちゃんの餃子”っていう確立された食べ物だと僕は思っています。玉ねぎの甘味があって、あっさりとしているのに、しっかりとした味わいがある。素材の味が活かされていて、柚子胡椒があるけど、僕はそれを付けずに、そのまま食べるのが好きです。」と小川さん。

実は武ちゃんの餃子は、「小島商店」の小島さんもおすすめしていただいていました。

「完全に手作りで作っていて、材料の産地にもこだわっていらっしゃいますよね。餃子に付ける柚子胡椒も手作りされているし、プロとしてのこだわりが感じられる一品です。玉ねぎの甘味がしっかりしているので、最初は何もつけずにそのまま。次はタレに付けて、最後は柚子胡椒を付ける、三度も味が楽しめます。」

「小島商店」の店主・小島さん

小島商店

個別紹介ページ
住所:福岡市博多区中洲1-8(清流公園内)
TEL:090-9575-1200
営業時間:19:00~翌1:00
定休日:不定休

ということで実際に「武ちゃん」の餃子、いただいてきました。

席に座ると定員さんより注文の注意事項が。フードの注文は1回のみ。追加注文はドリンクのみ可能だということ。

こちらの屋台、以前有名人がおすすめする屋台として人気テレビ番組で紹介されたこともあり、行列が絶えなくなったことにより、多くの方に餃子を味わっていただくため、現在はこの注文スタイルにしているのだとか。

「武ちゃん」店主・武内さん

餃子は1皿8個入り。おすすめ頂いた時に何皿でも食べられると言われていたのもあり、迷わず「餃子、2皿!」と注文。

「中洲の宝雲亭ほううんていで修行をしていた父が、独立して始めたのがこの屋台です。淡路島の玉ねぎを少し寝かせて、甘味を引き立てます。仕込みには約20㎏の玉ねぎをたっぷりと使用し、自家製の豚ミンチとしっかり混ぜます。ニラ等も入ってますが、玉ねぎの甘味をじゃましない程度っていう感じですね」と店主・武内さん。

餃子(ひとくちサイズ8個入り)700円 ※写真は2皿分

お皿に盛られたこんがりとした一口餃子。おすすめ通り、今まで食べた餃子と違うこの甘味と旨味。あっさりとして、ニンニクも控えめ、女性でも気にせず食べられます。これは3皿、いや4皿でも余裕で食べられたかも。

仕込みにどうしても時間がかかるため、屋台は週3~4日ぐらいしか営業はできないのだとか。見かけたら、ぜひ足を止めて欲しい。

たけちゃん

個別紹介ページ
住所:福岡市博多区中洲1-8(清流公園内)
TEL:090-9479-6348
営業時間:18:30〜12:30
定休日:不定休

 

 

今回ご紹介したメニューは福岡博多屋台の数あるメニューのほんの一部。個性溢れる屋台の魅力を満喫するには、いろんなお店を回るのがオススメ。みなさんも“屋台沼”にハマってみませんか?


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